June 2011
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一〇七四
〔青ぞらのはてのはて〕
一九二七、六、一二、
...
– 〔青ぞらのはてのはて〕(下書稿(一))/『〔詩ノート〕』
May 2011
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おねがいねって渡されているこの鍵をわたしは失くしてしまう気がする
– ひやしんす 東直子
そぼそぼと降る雨音のおだやかさ 愛した人の悪口を言う
– ひやしんす 東直子
靴下はさびしいかたち片方がなくなりそうなさびしいかたち
– 人形の笑窪 東直子
鳩は首から海こぼしつつ歩みゆくみんな忘れてしまう眼をして
– 水の迷路 東直子
自転車を押しつつ呪文のように言うやさしいひとがやさしいひとが
– 生け贄 東直子
(ゆれるゆれるやなぎはゆれる)
雲は来るくる南の地平
そらのエレキを寄せてくる
鳥はなく啼く青木のほづえ...
– 青い槍の葉
あけがたになり
風のモナドがひしめき
東もけむりだしたので
月は崇巌なパンの木の実にかはり
その香気もまたよく凍らされて...
– 有明
起伏の雪は
あかるい桃の漿をそそがれ
青ぞらにとけのこる月は
やさしく天に咽喉を鳴らし
もいちど散亂のひかりを呑む
...
– 有明
ユリア ペムペル わたくしの遠いともだちよ
わたくしはずゐぶんしばらくぶりで
きみたちの巨きなまつ白なすあしを見た...
– 小岩井農場 パート九
April 2011
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白い片岩類の小砂利に倒れ
波できれいにみがかれた
ひときれの貝殻を口に含み
わたくしはしばらくねむらうとおもふ
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– オホーツク挽歌
March 2011
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「ああ、どうしてなんですか。ぼくはカムパネルラといっしょにまっすぐに行かうと云ったんです。」
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– 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』 より 「ジョバンニの切符」第二次稿挿入部分
(別冊太陽No.50/平凡社 より引用)
「僕たちしっかりやろうねえ。」
– 宮沢賢治 銀河鉄道の夜
しっかりやりませう。ーしっかりやりませう。ー
しっかりやりませう。ーしっかりやりませう。ー
しっかりやりませう。ーしっかりやりませう。ー
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– 書簡[165]
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– 宮沢賢治 気のいい火山弾
February 2011
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習作
キンキン光る
西班尼製です
(つめくさ つめくさ)
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– 習作(初版本)/『春と修羅 〔第一集〕』
春光呪咀
いったいそいつはなんのざまだ
どういふことかわかってゐるか
髪がくろくてながく
しんとくちをつぐむ...
– 春光呪咀 ( なんてざまだ。 )
January 2011
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ぬすびと
青じろい骸骨星座のよあけがた
凍えた泥の乱反射をわたり
店さきにひとつ置かれた
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– 宮沢賢治 『春と修羅』
陽ざしとかれくさ
どこからかチーゼルが刺し
光パラフヰンの 蒼いもや
...
– 陽ざしとかれくさ
雲とはんのき
雲は羊毛とちぢれ
黒緑赤楊のモザイック
またなかぞらには氷片の雲がうかび
...
– 雲とはんのき
「あゝごらん、あすこにプレシオスが見える。おまへはあのプレシオスの鎖を解かなければならない。」
– 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』 より 「ジョバンニの切符」第二次稿挿入部分
(別冊太陽No.50/平凡社 より引用)
...
– 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』 より 「ジョバンニの切符」第二次稿挿入部分
(別冊太陽No.50/平凡社 より引用)
「おまへはおまへの切符をしっかりもっておいで。」
– 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』 より 「ジョバンニの切符」第二次稿挿入部分
(別冊太陽No.50/平凡社 より引用)
「おまへのともだちがどこかへ行ったのだらう。あのひとはね、ほんたうにこんや遠くへ行ったのだ。おまへはもうカムパネルラをさがしてもむだだ。」
...
– 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』 より 「ジョバンニの切符」第二次稿挿入部分
(別冊太陽No.50/平凡社 より引用)
「おまへはいったい何を泣いてゐるの。ちょっとこっちをごらん。」
...
– 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』 より 「ジョバンニの切符」第二次稿挿入部分
(別冊太陽No.50/平凡社 より引用)
December 2010
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城のすすきの波の上には
伊太利亜製の空間がある
そこで烏の群が踊る
白雲母のくもの幾きれ
(濠と橄欖天蠶絨、杉)...
– マサニエロ
宗教風の恋
がさがさした稲もやさしい油緑に熟し
西ならあんな暗い立派な霧でいつぱい...
– 宗教風の恋(初版本)/『春と修羅 〔第一集〕』
dah-dah-dah-dah-dah-sko-dah-dah
こんや異装のげん月のした
鶏の黒尾を頭巾にかざり...
– 原体剣舞連
http://why.kenji.ne.jp/haruto/135harat.html
「苦しいです。サンタマリア。」
– オツベルと象
November 2010
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(えゝ、水ゾルですよ
おぼろな寒天〔アガア〕の液ですよ)
日は金〔きん〕の薔薇
赤いちいさな蠕蟲が...
– 蠕蟲舞手
すべてさびしさと悲傷とを焚いて
ひとは透明な軋道をすすむ
ラリックス ラリックス いよいよ青く
雲はますます縮れてひかり...
– 小岩井農場 パート九
たむぼりんも遠くのそらで鳴ってるし
雨はけふはだいじゃうぶふらない
しかし馬車もはやいと云ったところで
そんなにすてきなわけではない...
– 小岩井農場 パート二
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– ヒトの虹彩の色 - Wikipedia
September 2010
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三七五 山の晨明に関する童話風の構想
一九二五、八、一一、
つめたいゼラチンの霧もあるし
桃いろに燃える電気菓子もある...
– http://www.aozora.jp/misc/cards/000081/files/haruto_shura_2.txt
蜂が一ぴき飛んで行く
琥珀細工の春の器械
蒼い眼をしたすがるです
...
– 鈴谷平原
「 えゝと、も一つのご質問はあなたの命でしたかね。さやう、まあ長くても一万年は持ちません。お気の毒ですが一万年は持ちません。 」
– 宮沢賢治 楢ノ木大学士の野宿
研ぎ澄まされた天河石天盤の半月
すべてこんなに錯綜した雲やそらの景観が
すきとほって 巨大な過去になる...
– 風の偏倚
雲からも風からも
透明な力が
そのこどもに
うつれ
– 〔あすこの田はねえ〕(下書稿(二))/『春と修羅 第三集』
敗れし少年の歌へる
ひかりわななくあけぞらに
清廉サフィアのさまなして
きみにたぐへるかの惑星〔ほし〕の
...
– 敗れし少年の歌へる
友として遊ぶものなき
性悪の巡査の子等も
あはれなりけり
– 煙 - 一握の砂
July 2010
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(一)日ハ君臨シ カガヤキハ
白金ノアメ ソソギタリ
ワレラハ黒キ ツチニ俯シ
マコトノクサノ タネマケリ...
– 宮澤賢治 花巻農学校精神歌
June 2010
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いとやんごとなき殿がたに、
ここにお集まりの美わしきご淑女、
立派な市民のみなさま、...
– コーパス・クリスティ祭 チェスター上演予告
この町の尊敬すべき製革業者組合は、
天国の館、天使の創造、そして天使の序列を
最善をつくして
上演いたします。...
– コーパス・クリスティ祭 チェスター上演予告
手袋製造業者組合についても申し述べねばなりますまい。
〔観客に〕彼らはわたしにいつも手袋と愉快な品をくれるのです――...
– コーパス・クリスティ祭 チェスター上演予告
みなみなさま、みなみなさまがたと、
この美わしき全市に向かって予告します。
簡潔に申しますと、
月曜、火曜、水曜の三日間に...
– コーパス・クリスティ祭 チェスター上演予告
あけがたの黒いミルク 僕らはそれを夕方に飲む
僕らはそれを昼に朝に飲む 僕らはそれを夜中に飲む
僕らは飲む そしてまた飲む
...
– 死のフーガ/パウル・ツェラン (飯吉光夫訳)
April 2010
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侘びしさに堪えよ。三日堪えて、侘びしかったら、そいつは病気だ。冷水摩擦をはじめよ。
– 太宰治 困惑の弁
February 2010
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「たいへん早いですね。あなたがた二人(ふたり)で教室の掃除(そうじ)をしているのですか。」 先生がききました。
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–
宮沢賢治 風の又三郎
記憶
「さうだ。忘れてゐた。僕水筒に水をつめて置くんだった。」
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–
宮沢賢治 いてふの実
ちいさなころの記憶
おれは美人の形容などが出来る男でないから何にも云えないが全く美人に相違ない。何だか水晶の珠を香水で暖ためて、掌へ握ってみたような心持ちがした。
– (これ以上ない形容のかたち)
夏目漱石 坊っちゃん