ぬすびと
 
 
 
青じろい骸骨星座のよあけがた

凍えた泥の乱反射をわたり

店さきにひとつ置かれた

提婆のかめをぬすんだもの

にはかにもその長く黒い脚をやめ

二つの耳に二つの手をあて

電線のオルゴールを聴く
 
 
 
 

宮沢賢治 『春と修羅』
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