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「さうだ。忘れてゐた。僕水筒に水をつめて置くんだった。」
「僕はね、水筒の外に薄荷水(はくかすゐ)を用意したよ。少しやらうか。旅へ出てあんまり心持ちの悪い時は一寸(ちょっと)飲むといゝっておっかさんが云ったぜ。」
「なぜおっかさんは僕へは呉(く)れないんだらう。」
「だから、僕あげるよ。お母(っか)さんを悪く思っちゃすまないよ。」
ちいさなころの記憶
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